角田光代 『幸福な遊戯』


旅のお供に購入。読了。

 

例えばある日、誰でもいいのだけれど

知っている人がやって来て、

「本当の話をしよう」と言われたら、とても困ってしまうと思うのです。

好きなのか、好きじゃないのか。

嫌いなのか、嫌いじゃないのか。

欲しいのか、欲しくないのか。

行きたいのか、行きたくないのか。

わからないことが多いから。

 

誘われたから応じる暮らしをしている。

会おうと言われたから、会う。

行こうと言われたから、行く。

食べようと言われたから、食べる。

 

やりたいわけではないけれど、やりたくないわけでもないから。

 

だから、自分の好きなもの、嫌いなもの、そしてやりたいことがわかると、

とても安心する。嬉しくなる。

もっともっと見つけたくなる。

私を私たらしめるものを。

 

でもきっと、どんなにたくさん見つけても変わらないんだろうなぁ。

会おうと言われたから、会う。

行こうと言われたから、行く。

食べようと言われたから、食べる。

 

やりたいわけではないけれど、やりたくないわけでもないことをする方が、

誘いを断る煩わしさよりもマシだから。

 

誘われなくなることが怖いのでしょうか。

何か新しいことに出会いたいのでしょうか。

自分の知っている世界だけで生きるのが怖いのでしょうか。

 

どんな風に、生きたいの。

 

 

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